・341年西ゴート人のウルフィラはエウセビオスから司教に任じられた。
※ゲルマン人はキリスト教を通して「人間は人間として自由(der Mensch als Mensch frey)」であり、人間の本性を成すのは精神の自由であるという認識に達したとも分析される(ゲオルク ヘーゲル『世界史の哲学』1830~1831〔冬学期〕序論)。
・355年? 3.15 〔参考〕乙卯の年、成務天皇は崩御したという。(『古事記』)
※『古事記』の記す最後の干支「戊子」より遡り、最初の「乙卯」の年は355年となる(末松保和「古事記崩年干支考」)。
・355年? 〔参考〕成務天皇の崩御後、甥である日本武尊の子息が即位したという(仲哀天皇)。(『古事記』)
※仲哀天皇の和風諡号は「足仲彦」である。これは追号であって、実名は不明とも考えられる。実名を忌避する風習の結果忘れられたとも推測される。実名を後世に創作されなかったことから、実在する天皇として伝承されたとも考えられる(小林敏男『邪馬台国再考』)。