個人的偏見の世界史

個人的に世界の歴史をまとめる試みです。

前口動物と後口動物の誕生~3度目の地球凍結まで

イ新122 21世紀より約9億年前、2つの生物群が誕

生した。細胞分裂の際に出来る凹み(原腸陥入)が成長後に口になる「前口動物」と、逆に肛門になる「後口動物」である。

イ新122後口動物から進化した腔腸動物は腸管を持たず、口から摂取した食物を腔腸で消化し再び口から排出する。

ジー1肛門を持つ動物は、老廃物を塊として排泄する。塊の排泄物は海底に沈む。それを求めた微生物は海底付近に集中するようになり、海の深くない場所では色の淀みが減り、酸素に富んだ。

ジー1動物たちは海底のヘドロを食べるようになり、それを食べ尽くすと互いを食べるようになった。

ジー1 21世紀より約8億2500万年前、超大陸ロディニアは分裂をはじめ、それが1億年ほど続き、赤道上に大陸が配置された。

ジー1ロディニアの分裂が開始したころ、海綿が現れた。幼生のときには動き回るが、成体になると1箇所に留まる生物である。

ジー1海綿は水中の物質をこし取るのだが、それにはバクテリアのエサも含まれていた。エサが少なくなるとあれば、酸素を消費するバクテリアの数は減るため、海中と空中に溶ける酸素の量は増えた。

ジー1ロディニアの分裂に伴い、火山活動が活発化した。そのため玄武岩などの火山岩が地表に出てくるようになった。

ジー1高温多湿な赤道付近のの大陸上において、風化しやすい玄武岩、および炭素を含んだ堆積物は風雨にさらされ酸素の少ない深海へと流された。こうした堆積物に含まれる炭素は、海水に溶け込んでいった。

イ新122 21世紀より約8億年前、100~160kmほどの天体が破壊され、多数の小惑星と隕石が生まれた。月への隕石衝突の回数が増えたのも、その小惑星や隕石が衝突したものと考えられる。地球もまた、多くの隕石が衝突したとも考えられる。また、同じころから地球の海洋堆積物のリン(P)の濃度が上がっていったらしい。リン(P)によって海洋中の光合成が活発化し、大気中酸素濃度が大幅に増加した可能性がある。

イ新122 21世紀より約7億年、地球は再び全球凍結した。隕石衝突によって巻き上げられた粉塵は寒冷化を引き起こすものであるが、関連性は不明である。

イ新122 21世紀より約6億5000万年前、動物を分類する階級である「門」が多く誕生する。脊索動物門、軟体動物門、節足動物門、環形動物門などである。

イ新122 21世紀より約6億4000万年前、地球は3度目の全球凍結が起こった。

ジー1氷河の時代に繁栄した海藻は、動物にとってバクテリア以上の栄養摂取源となった。