個人的偏見の世界史

個人的に世界の歴史をまとめる試みです。

紀元前2000~1800年頃

・紀元前2000年頃から紀元前1700年頃にかけて、Ural山脈からQazaqstanあたりの草原にて、Indo-Europa語族の人々は二輪戦車を駆使して南方を脅かした(玉木俊明『世界史を「移民」で読み解く』)。

・紀元前200年頃 中原には都市国家が形成されていった。

・紀元前1930年代後半からから20年代前半 Atum人都市国家Isin君主Lipit Ishtarは、『Ur Nammu法典』を踏襲して『Lipit Ishtar法典』を制定した。

・紀元前1880年 Amurrū系部族Amori人の族長、Sumu-la-Elは、下Mesopotamia北西部の都市バビルを首都として、Bābili君主国(古Babylōnía)を建国した。

※Bābiliは、akkadで「神の門」を意味するBāb-ilimと表されることがあり、Graecia語形では「Babylon」と呼ぶ(柴田大輔『アジア人物史』第1章 はじめに)。

※Bābili君主国は最高神としてMardukを崇めていた。Bābili君主は、「Mardukは、古来のKi-en-ĝirで崇拝されたAnやDEnlilといった神から、最高神であると認められた」という形式を採ることで、支配者として認められた。(本村凌二 中村るい『古代地中海世界の歴史』)

・紀元前1800年頃 Urk第一王朝5代目の君主、Bilgamešを主人公のモデルにして、Akkad地域にて『Gilgameš叙事詩』が纏められた。作中にて、Buranuna(Euphrátēs)川沿いのŠuruppagという街は、神々の意思により洪水で滅ぼされる。しかし、ウタ・ナピシュティという人物は神に指示された通りの船を造り、命が助かる。これは、洪水の起こる場所が同じことや神の指示通りに船を造って助かるところが共通しているため、「Ziusu-draの洪水神話」を元に創作されたものであると考えられる(池上英洋『ヨーロッパ文明の起源』)。

・紀元前1800年 Indus文明は滅亡する。

Indus文明を担った者たちは、Dravidiaの祖先であると推測されている。Dravidiaの言語は膠着語である(鈴木薫『文字と組織の世界史』)。

・紀元前1800年頃 中原において金属器が使用されるようになった(伊藤道治『古代中国』はじめに)。

※金属器の登場の同時期、中原には発達した政治組織や、君主が登場していたと推測される(伊藤道治『古代中国』はじめに)。